歯科医師の紹介

当院に来院された方々を“大切”に想うことから始める

 私は歯科医師の国家試験に合格後、矯正歯科医になるため鶴見大学の歯科矯正学講座に入局しました。
約半年間の専門的な厳しいトレーニングを経て、ようやく初めての患者さんを担当することができました。しかし、受け持ち始めてから数ヶ月が経過した頃、流行風邪をこじらせ倒れてしてしまい、約三ヶ月の入院をしました。

 入院中は、ベテランから若手まで数人の医師が私の担当医になり、一生懸命に私の治療にあたってくれました。その中に、年頃も同じ若手の医師がいました。その医師は朝晩、毎日のように絶対安静と言われている私の所に来ては体の調子を聞いた後、目の下にくまを作るほど忙しいだろうにも関わらず、たわいもない世間話をして笑わせてくれました。それでも、三ヶ月の入院は長く感じるもので狭い病室に閉じ込められているような気がして疲れ果て、早く矯正医として職場に復帰したいという気持ちばかりが心を覆うようになり、ストレスのせいか検査結果は思わしくなく、退院のめどはつきませんでした。

 私は、病室の窓から見える遠くの景色を眺めてはため息をついているような状態でした。入院から三ヶ月が経過しようというある日、いつものように若手の医師が病室にやってきて、私を見て言いました。

「何か僕に出来ることはないですか?」
「治療は先輩医師の指示に従わなければいけないのです。でも僕に出来ることは?」
彼は落ち着いた口調で、私に言いました。
「可能なら、外の空気を吸いたいです」
病院の外に出たかった私もまた、正直に願いをぶつけました。
「分かりました。明日の朝から正午まで。僕が責任を持ちます。そのかわり少しでも体調に変化があったらすぐに帰って来て下さいね。時間も厳守ですよ。」
笑いながら彼は言いました。

 その力強い言葉に「大切」にして貰っているという勇気が湧きました。
彼のおかげで、半日だけ外出を許された私は友人の出してくれた車に乗り大好きな映画を鑑賞した後、友人は大きな公園の周りを車で一周してくれました。助手席の窓から入る風を受けながら久々に見た青い大空に涙が止まりませんでした。そしてストレスがスッと消えているのが分かりました。

その後、徐々に検査の数値が改善し退院する日がやってきました。
私が病室の片付けをしていると、
「おめでとうございます」
相変わらず多忙のせいか目の下にくまを作った彼が見送りにきてくれました。
「ありがとうございました。あなたに助けられた気がします。倒れないようにこれからも頑張ってください」
私はなぜだか晴れやかな気持ちで、自然と笑顔になって彼に言いました。
「あなたも。お互い頑張りましょう」
彼は照れた様子で笑いながら、そう言って再び厳しい医療現場に戻って行き、私もまた矯正治療を学ぶため大学病院に戻ることとなりました。

 医療は患者さんの悩みを聞くことから始まり、その悩みを解決していくもの。そこに必要なものは「治療技術」は勿論のこと「心を診る」ことだと教えられる出来事でした。また、私たちも患者さんからたくさんのことを教わります。そして、私たちが行っている矯正歯科治療は患者さんの歯並びという悩みを笑顔にしていくことだと考えています。「当院に来院された方々を“大切”に想うことから始める」それが「府中けやき通り矯正歯科医院」のコンセプトです。

府中で生まれたこの場所から、多くの笑顔が生まれますように
府中けやき通り矯正歯科 院長 平岡孝文

院長プロフィール



1976年 生まれ
2001年3月 鶴見大学歯学部歯学科卒業
2001年4月 鶴見大学歯学付属病院 臨床研修歯科医
2002年4月 鶴見大学歯学部付属病院 歯科矯正学講座 診療科助手
2008年4月 鶴見大学歯学部付属病院 歯科矯正学講座 臨床助手
2008年9月 日本矯正歯科学会認定医取得
2009年4月~ささき矯正歯科クリニック勤務
宮下歯科医院、よこやま歯科医院、他にて矯正歯科担当医として勤務
2015年3月 府中けやき通り矯正歯科 開業

【所属学会】

特定非営利活動(NPO)法人 Dental IQ Development Association 副代表
日本矯正歯科学会    認定医
日本歯科人間ドック学会 認定医

日本矯正歯科学会    会員
東京矯正歯科学会    会員
日本歯科人間ドック学会 会員

【ボランティア活動】

2001年に若手の歯科医師によるDIDAという団体をつくり、「歯に興味も持とう」というコンセプトでいろいろな教育施設などに出向き、歯の大切さを学んでいただく教育活動を行い、2008年に特定非営利活動団体として東京都から認可を受け、関東近郊を中心に幼稚園から大学まで講演活動を中心に活動。

日本矯正歯科学会 認定医とは

歯科矯正学における日本最大の学会が日本矯正歯科学会です。日本矯正歯科学会では、臨床年数、症例発表、論文の審査を通過した歯科医師に対して、歯科矯正の専門医としての認定をしています。

特定非営利活動(NPO)法人 Dental IQ Development Associationとは

院長が創設、代表を務める特定非営利活動(NPO)法人 Dental IQ Development Associationとは、歯科に関する知識を提供し、歯に関する様々な 興味を持ってもらうことを目的として、2001年に任意団体として 設立されました。

設立後は、幼稚園などの教育現場において、園児たちや ご両親、先生方への歯科教育活動等を行っています。 2007年には、特定非営利活動法人(NPO法人)の設立のため、 準備会が発足され、2008年6月6日にNPO法人DIDAとして 東京都に認可されました。

最近の活動実績

2011年2月 杉並区立杉並第4小学校にて講演
2012年3月 杉並区立神明中学校にて講演
2012年5月 慶応大学湘南藤沢キャンパスにて講演 
2013年6月 慶応大学湘南藤沢キャンパスにて講演
2014年2月 杉並区立井荻小学校にて講演
2014年3月 杉並区立神明中学校にて講演
2014年5月 慶応大学湘南藤沢キャンパスにて講演
2014年12月 練馬区立春日町保育園にて講演